車を何年乗るかは個人によって変わりますが、日本の平均使用年数は約8年です。
昨今の情勢の影響もあり、年々車の乗り換え年数は長くなってきています。
最近の日本車は品質も高く、普通に乗っても10年近くは使用可能です。
海外では20万kmオーバーの日本車も乗られており、買い替えを急ぐ必要はないかなと思います。
この記事は、車の買い替え年数を寿命や世間の動向調査結果をデータつきでまとめました。
あなたの車の状態別で車を最大限高く売るための秘訣もご紹介します。
統計データで見る車の平均使用年数は8.65年【2019年度】
画像引用:2019年度自動車の平均使用年数(日本自動車検査登録協会)
まずはじめに、日本国内の消費者の自動車平均使用年数のデータから見てみます。
日本自動車検査協会が調査したデータによれば、車の平均使用年数は乗用車で8.65年です。
新車登録から考えると、2回目の車検が終わって3回目の車検に差し掛かる前に乗り換える人が多いことがわかります。

この点に関しては、車検残を1年残しで乗り換えるのは現実的に理にかなっています。
車検期間と査定の関係については、こちらの記事に詳しくまとめたのでご覧くださいね。
関連 車検切れの車でも売れる?車の売却は車検後より車検前がタイミング的にお得!
現金の出費を抑えるために長く乗る人が増えてきている
新車の販売数の落ち込みや高齢化の影響で、年々車を乗り換える人は少なくなっています。
経済情勢が不安定なこともあり、手元に現金を残しておきたいという人が増えているのかもしれません。
車の購入は現金払いが一番安いので、1台買うと結構な額の出費となります。
ローンを組むにしろ、頭金がないとうまくやりくりができないですよね。





カーリースはもともと法人向けですが、毎月定額で税金や車検代をコミにした個人向けリースが人気です。
税金や車検代の出費を気にしなくていいので、今の時代に合った買い方と言えますね。
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新車はリセールバリューが高いので5年くらいなら高く売れやすい
車にはリセールバリューという言葉があります。
簡単に言えば再販価値のことで、売却する時にどれくらい価値がつきやすいかという指標の1つです。
新車は中古車と比べてリセールバリューが高いため、乗り換えする時に下取り額が高くなります。
5年乗っても、それなりの下取りを期待できるのが新車の強みです。





SUVなど人気車種は値落ちが少なく、年式が古くてもいい値段がつきやすい傾向にあります。
軽自動車も同様に古くても需要があるので、比較的値段はつきやすいです。
中古車は安く買って定期的に乗り換えやすい
日本車は品質が高く耐久性もあるため、10年以上経っても乗ることはできます。
中古車で5年落ちで買っても、まだ5年は問題ありません。
反対に、安く買って定期的に乗り換えられるのも中古車ならではの魅力。





トヨタのCMでもあるように、車は10年先の未来を買うものです。
あえて3年・5年先を買うというのも1つの選択肢としてアリですよね。
僕自身も結婚するまでは、中古車を何台も乗り継いでいました。
車の寿命を耐用年数と走行距離で調べてみた
車の寿命というのは、厳密には決まっていません。
乗り方やメンテナンス次第で左右されるため、5年になることもあれば10年以上もつこともあります。
法律や決まりごとの関係も交えながら、車の寿命について調べてみました。
車の部品の保守期間は生産終了後8年間
車もパソコンや家電のように部品の保守期間が決められており、一定の期間を過ぎると修理もできなくなります。
部品の保守期間が過ぎると、該当車種の部品の生産が終わってしまうのです。
つまり、車が故障しても部品の供給ができないため修理ができません。





スカイラインやシルビアなど、年式が古くても人気がある車などは例外もあります。
ヴィッツとか大衆車なら、通常は保守期間が終わると部品の供給ができません。
実質的に寿命と言えますが、生産終了から8年なので普通なら20年以上は乗れる計算ですね。
経理上の車の耐用年数は新車で6年
経理上では車は固定資産として登録し、減価償却という形で経費に計上します。
車の法定耐用年数は新車で6年となっており、6年間はもつものと規定されています。





あくまで6年間は壊れるものではないという指標なので、完全な寿命とは言えません。
6年経てば故障しても仕方ないという考え方が妥当です。
走行距離で見る耐用年数は日頃のメンテナンス次第
乗り方やメンテナンスの回数によって変わるため、走行距離で車の寿命は測れません。
ただ、平均して10万km乗っても日本車なら壊れることは少ないと言えます。
輸入車はバラつきがありますが、日本車は10万km程度で壊れることはほとんどありません。
10年10万kmを目安に大きな部品交換の時期がくる
10万km走ったから故障するというわけではなく、10万kmはタイミングベルトの交換時期と重なります。
全ての車種が10万kmで交換になるわけではありません。
スポーツカーなど高回転域で走ることが多い車種は、10万kmより早いタイミングで交換が必要です。





タイミングベルトの交換費用は4〜5万くらいが相場ですが、他の部品交換が必要になるケースがあります。
ウォーターポンプやエンジン周りの部品交換を合わせると、8万円近くかかることも。
修理代を考えて、タイミングベルト交換時が1つの寿命と区切る人は多いですね。
海外では20万km以上乗ることが多い
日本では10万km走るとよく走ったなーとなりますが、海外は違います。
マレーシアや中近東など、海外では20万km以上乗ることが普通です。
しかも、乗っている車のほとんどは日本車。





日本から輸出されていることも多く、10万km以上走った車でもそれなりの金額で取引されています。
廃車買取業者では、普通では値段がつかないような車でも海外輸出ルートを持っているため、高く売れるわけです。
極端に古い車や動かないような車は、廃車を専門に買取する業者で依頼すれば値段をつけることができます。
車を買い替えるベストなタイミング
車は長年もつことがわかりましたが、次は買い替えのタイミングはいつがいいのか問題。
車を買い換えるいいタイミングはいくつかあるんです。
ここでは、パターン別に車を買い換えるベストなタイミングをご紹介します。
車を買い換えるベストなタイミング
少しでもお得に買い替えができるタイミングを1つずつ詳しく解説していきます。
新車登録から計算するなら5年の車検前(2回目の車検時)
車の平均使用年数は8年弱でしたが、乗っている車の値段を重視するなら早めがおすすめです。
8年乗ると、下取りとして査定した時に買取額が安くなります。





次の車にかかるお金を少しでも捻出するために、査定が高い時期で手放すのもアリです。
車は年式が古くなるほど、査定価格は下がっていきます。
5年が使用年数と査定価格のバランスが一番とれた時期なので、査定価格も考えるならベストなタイミングです。
新型にモデルチェンジする前のタイミング
ディーラーの営業マンとの話や雑誌などで、車のモデルチェンジの情報を聞くことができます。
査定価格が高い時期もありますが、車の価値が下がる一番の要因は型落ちになることです。





フルモデルとマイナーモデルチェンジがありますが、特にフルモデルチェンジは結構値段が下がります。
車を買う場合はモデルチェンジ前が安く買えるものの、売る場合はモデルチェンジ前が高く売れるのです。
1つ旧型になってしまうと、10万円以上値段が下がるのが普通。
少しでも高い査定額を狙うなら、モデルが変わる前の査定がベストです。
機関系の修理など高額な修理費がかかる時
タイミングベルトもそうですが、車は走れば走るほど故障のリスクは増えます。
大きな機械なので、メンテナンスなしで乗り続けることはできません。
小さな修理なら問題はありませんが、大掛かりな修理になると金額も増えてしまいます。





1箇所だけの交換ではなく、周囲のパーツも交換対象になることが多いためです。
以前僕も乗っていたBMWがオイル漏れから、ミッションもやばくなると言われて泣く泣く乗り換えました。
2万円以上かかる修理が複数ある場合は、乗り換えた方が結果として安く抑えられることが多いです。
自動車税が増税対象になる前(初度登録から13年)
環境へいい車の乗り換えを促進させるため、車は13年を超えると自動車税が増税されます。
増税額は通常の税金+15%で、車の排気量が大きいほど金額は増えるので注意が必要です。
大衆車の1500ccクラスで比較しても、年間6000円の増税となります。





現時点で環境にいいとされる車は、増税の対象とはなりません。
税金が高くなるのは毎年ですし、13年を越えれば修理や故障のリスクも増えてきます。
10年を超えると買取業者では値段がつかないことが多いので、 ナビクル廃車買取
値段がつかなくても自動車税と重量税の還付があってお得です。

【車の状態別】中古車をより高く売るコツ
車の状態別に、中古車をより高く売るコツをご紹介します。
走行距離や年式によって最適な車の売却先は変わるので、3つのパターンでおすすめの方法をまとめました。
年間5000km未満・登録から3年以内→乗り換え先の業者で売却
年間5000kmなど走行距離が少なく、状態のいい車の場合はどの業者で査定してもいい値段が期待できます。
一括査定のようなサービスで競合させてもいいですが、ディーラー下取りでも問題ありません。





次に乗り換える車が決まっているなら、まずは車を買う場所で査定してみてください。
金額に納得がいかなければ 一括査定
ディーラーだと、車両値引きで対応しきれない分を下取り車の値引きで安くしてくれるところが多いです。
年間2万km以内・登録から10年以内→車買取業者で売却
よほど状態がいい車でない限りは、ガリバーなどの買取業者の査定が一番高くなります。
ディーラーと違って車を買い取る専門なので、買取した車の再販力も強いんです。





1社だけに任せてしまうと、本当に妥当な金額かどうかがわかりません。
最低でも2社で査定しておけば、査定価格が安いかどうかはすぐわかりますよね。
業者も少しでも安く買い取りたいと考えているため、相見積もりは必須です。
いくつも業者をまわるのは時間的に面倒なので、出張査定してもらえる一括査定サイトを使いましょう。
一番のおすすめは カーセンサー
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年間3万km〜・12年落ち以上の車→廃車買取業者で売却
極端に走行距離が多かったり、年式が古い車は一括査定サイトでも値段は期待できません。
ディーラーとかだと値段がつかないので、手数料を0円にして買い取るというのが通例。
しかし、専門の業者に依頼すれば値段がつかないケースは少ないです。





過走行や古い車だけでなく、動かなくなった車でも買取対象になります。
これは絶対値段つかないだろうという車なら、一度相談してみてください。
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車の買い替え年数とタイミング【まとめ】
車の買い替え年数は人それぞれですが、一般的な目安としては5年〜8年です。
値段がつかないだろうと思っているような車でも、依頼する業者を知っていれば値段はつけられます。
どんな状態の車でもこちら側がお金を支払う必要はありません。
事故車や動かない車以外なら 一括査定
少しでも買い替えのお金の足しにして、賢く乗り換えをしましょう。