軽自動車だからと言って、普通車より寿命が短いということはありません。
最近の軽自動車の耐久性は十分高いので、そう簡単に壊れることはないです。
普段の乗り方や扱い方次第でも変わりますが、10年10万kmでも乗ることはできます。
ターボ車の方が寿命が短いということもなく、NA車でもほぼ同じと考えてOKです。
この記事では、軽自動車の寿命についてターボの有無の違いや寿命を伸ばす乗り方をまとめています。
実際に親戚の軽自動車は12年落ちで13万kmを走っていても、まだ現役です。
自身の経験談から、軽自動車の寿命について解説しました。
軽自動車でも寿命は10万km以上の耐久性がある
軽自動車でもメンテナンスさえしていれば、10万km以上乗ることはできます。
普通車と比べると軽量化されているため、安定性では勝てません。
しかし、年々車の技術も進化しており、耐久性は高くなっています。
20万kmでも現役で走っている軽自動車はあるので、耐久性の心配は無用です。
よく誤解されがちなターボ車とNA(ターボ無し)車の違いについて、ご紹介します。
ターボ車でもNA車でも寿命は変わらない
結論から言えば、ターボでもNAでも寿命は変わりません。
ターボ車は普通のエンジンに加えて、過給機がついています。
エンジンに取り込める空気量が増えるため、出力をアップできるという仕組みです。

軽自動車の排気量は規格で660ccと決まっているので、限られた規格内で最大限に出力を上げるのがターボの役割。
エンジン自体は変わりませんが、エンジンへの負荷はターボ車の方が大きくなります。
NA車との最大の違いはメンテナンスにかかるコストです。
次章でメンテナンスコストについて、より詳しく触れていきます。
ターボ車はNA車よりメンテナンスコストがかかる
ターボ車はエンジンへの発熱量が大きいため、部品の劣化が早くなりがちです。
NA車と比べてエンジンの仕事量が多いので、どうしても部品の消耗頻度が増えてしまいます。
特に、エンジンオイルやオイルフィルターが汚れやすく、交換頻度は早めです。
オイル交換の頻度やタイミングについて、詳しくはのちほど解説しますね。

NA車であれば10000〜15000kmが推奨なので、約半分の頻度で交換することになります。
その分、NA車に比べると整備費用が高くなってしまうのがデメリットです。
軽自動車の寿命を伸ばす乗り方と扱い方
軽自動車をより長く乗るために、寿命を気にした乗り方や扱い方をご紹介します。
日常的にできる乗り方と扱い方を意識するだけでも、寿命を伸ばすことは可能です。
小さなことの積み重ねがあとあと響いてくるので、試してみてくださいね。
軽自動車の寿命を伸ばす乗り方
部品やオイルの交換は機械系なので大切ですが、意外に効果があるのが運転のやり方です。
3急運転はできるだけしない
3急運転は『急発進・急ブレーキ・急ハンドル』のことで、手荒な運転の総称です。
どれも車には良くなさそうということはわかりますよね。
特にターボ車はエンジンへの負担が大きくなるため、急発進は特にダメージが大きいです。
エンジンオイルの消耗も増え、機関部品の交換頻度も早くなります。

3急運転は軽自動車だけでなく、普通車でも同様のことが言えます。
急発進は燃費が落ちる原因にもなるので、いいことは1つもありません。
軽自動車の燃費について、急発進に関するエコ情報をご紹介します。
軽自動車の燃費を上げる運転方法
急発進はエンジンへの負荷が大きいだけでなく、燃費が大きく下がる要因。
特に、ターボ車は構造上NA車よりも燃費が悪いです。
リッター当たりに換算すると、平均して2~3㎞ほど燃費は下がります。
軽自動車はアクセルも軽いので、ついつい踏み込んでしまうことは多いですよね。
そんな軽自動車の燃費を伸ばす方法をシェアします。
僕が1ヵ月ガソリンがなくなるまでの間意識して、リッター当たりの燃費が2㎞ほど伸びた運転方法です。
燃費を伸ばす運転方法
- 加速で急激にアクセルを踏まない
- 加速時の回転数は2000〜2500回転までにする
- 信号で止まる前は早めにアクセルを離す
市街地などストップ&ゴ―が多い環境では、うまくいかないかもしれません。
ただ、少なくとも車には優しい運転方法なので燃費を上げることはできます。
燃費の詳しい計算については、こちらのサイトが参考になるので試してみてください。
機関部品の交換はしっかり行う
車の走行や動作に関係するパーツを機関部品と呼んでいます。
機関部品はたくさんありますが、中でも重要なパーツがエンジンまわりと足回りの部品。
2年に1回の車検や年式が古い場合は、1年点検で確認してもらうと安心です。
機関部品の一例
- タイミングベルト
- ウォーターポンプ
- ミッション系
- ショック、サス系
タイミングベルトとウォーターポンプは、通常10万km近くで交換します。
セットでウォーターポンプの交換も推奨されているので、時期が来たら交換してください。
このタイミングで部品交換をせず、売却するという選択肢もあります。
ディーラー下取りよりも車買取業者の方が高値になりやすいので、査定の際の業者選びの参考にしてくださいね。
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ターボ車の場合はオイル交換を怠らない
ターボ車はエンジンの負荷が大きいので、オイルの劣化が早くなります。
エンジンオイルはエンジンの冷却や潤滑を担当しているため、メンテナンスは大切です。
交換せずに乗り続けていると、エンジンオイルが少なくなり焼きついてしまう危険もあります。


どの業者で交換してもステッカーを貼ってくれます。
目安となる日付なので、カレンダーに登録したりアラートをかけておくと安心です。
軽自動車のオイル交換の頻度やタイミング
ターボ車はノンターボ車と比べると、2倍くらいのペースでオイル交換をした方がいいという営業マンもいます。
しかし、実際のところどちらの車でもオイル交換のタイミングは変わりません。
基本は5000km〜7500kmに1回のペースでオイル交換すればOKです。
メーカーが推奨しているオイル交換の目安は、10000kmか1年。
ターボ車の場合はオイルの劣化が早くなるため、5000〜7000kmで交換しておくと安心です。
こんな時は例外
- エンジンを改造している車
- 高速走行が多い車
以前に身内が行った車屋さんで、オイル交換は2000~3000㎞までの間に必ず1回、エレメントも2回の交換時には変えるという風に聞いたそうです。
もちろん早く交換するに越したことはないですが、それほど慎重になることはありません。


軽自動車でも1回オイル交換すれば少なくとも2000円以上お金がかかるので、何か調子が悪いとかでない限りはあまり気にする必要はありません。
関連 車のオイル交換はどこがいい?安いと噂のビッグモーターと他業者を比較
ターボ車におすすめのエンジンオイルの粘度


エンジンオイルのスペックの見方
エンジンオイルのスペック・粘度について、ざっと説明します。
オイルのスペックは、寒さと暑さにどれくらい強いかどうかを表す指標です。
ターボ車に使うオイルは、どの粘度のオイルを使ってもそれほど問題はありません。
ただ、高回転で走ることも考えれば暑さに強いオイルの方がおすすめです。
ターボ車はエンジン自体が熱くなりやすいため、寒さに強いオイルは必要ありません。


車検証入れに一緒についている車の説明書の中に推奨粘度が書かれているので、不安な方は説明書を見てみてください。
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軽自動車は寿命近くまで乗らない方がいい
軽自動車は、寿命近くまで乗り潰さずに乗り換える方がいいと僕は思っています。
もちろん予算の関係もあるので、全ての方に共通するとは言えません。
しかし、軽自動車はリセールバリューが高いため、乗り換え時に優遇されやすい車種です。
軽自動車を寿命近くまで乗らない方がいい理由を3つご紹介します。
軽自動車は古くても査定価格がつきやすいため
一番の理由が査定価格がつきやすいという点です。
軽自動車は需要が高く、年式が古くても売れやすい車種になります。
以前に11年落ちのモコを売却しましたが、結構古いのに10万円で売れました。
ディーラーでは査定ゼロだったものの、いろいろ査定して比較した結果です。
その時の体験談は、『ガリバーで車を売却した口コミ体験談|買取査定して思った素直な評判』にまとめています。
軽自動車の中古車を探している人は多いので、状態を問わず意外といい値段が期待できるんです。


11年落ちの軽自動車と9年落ちのBMWの値段差は、たった3万でした。
いかに軽自動車の需要が高いかが良くわかりますよね。
9万km以上走っていて3万の値段差なので、もっと早ければさらに高い値段がついたと思います。
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年々軽自動車の安全性や燃費が上がってきているため
最近の車の進化はすごく、特に安全性は年々高くなってきています。
日産のデイズは軽自動車なのに自動運転が搭載されるなど、もう普通車と変わらないですよね。
自動ブレーキも搭載される車種が増えてきており、古い軽自動車の差はどんどん広がってきています。


高齢者の事故など、最近は車の事故も増えてきています。
自分の身を守るためにも、車は安全性で選ぶ時代になってきました。
年式が古くなると税金が高くなってしまうため
軽自動車だけではありませんが、車は13年経つと税金が高くなります。
毎年支払っている自動車税と車検時に支払う重量税の値段が大幅アップするのです。
13年で上がる税金
- 自動車税は7200円→12900円
- 重量税は6600円→8200円
税金が上がるだけでなく、故障する可能性も高くなります。
そのため、税金+重量税に加えて修理代のことも考えなければなりません。
遅くとも、11年目の車検を受ける前に乗り換えた方があとあとお得になります。
10万km以上走った軽自動車でも売れる?
10万km以上走った軽自動車でも、値段をつけて売ることはできます。
走行距離が少ない方が高く売れやすいですが、距離が多くてもそれほど問題はありません。
査定を依頼する業者を正しく選べば、値段をつけることはできます。
走行距離別におすすめの買取方法をまとめました。
10万kmくらいなら買取業者の査定でも十分値段はつく
走行距離が10万km未満・10万kmくらいであれば、普通に買取業者の査定で十分値段はつきます。
車の状態にもよりますが、ディーラーの査定よりは確実に高いです。
ガリバーやアップルなど、2社以上で値段を比べておくとベスト。


一括査定サイト大手の カーセンサー
査定する業者を3社くらいにしておけば、依頼後に大量の電話がかかってくるのも防げます。
一括査定サイトを比較したい方は、『【元査定士監修】プロが選ぶ車一括査定サイトのおすすめランキング|比較・注意点あり』をご覧ください。
各サイトの特徴や違いを詳しく比較しています。
15万km以上走った過走行の軽自動車は廃車買取業者に売るのがベスト
普通なら、15万km走っている軽自動車は絶対売れないと考えますよね。
ディーラーやガリバーで査定しても、値段はつかないでしょう。
しかし、過走行車の買取に積極的な業者で査定すれば値段はつくんです。
廃車買取を専門にしている業者なら、過走行や高年式など古い車でも買取してくれます。
ナビクル廃車買取
0円以上の買取保証もあるので、手数料を取られる心配もありません。
廃車や古い車の買取を専門に行っている業者は、こちらの記事で詳しく比較しています。
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軽自動車の寿命【まとめ】
軽自動車だからといって、寿命が短いというわけではありません。
どんな軽自動車でも、普通にメンテナンスして乗れば10年10万km乗ることはできます。
ただ、軽自動車は査定でも値段がつきやすい車種なので、乗り換えを考えるのも1つの手です。
10年落ちの軽自動車でも、軽自動車なら値段がつく可能性は十分です。
よほど状態の悪い車でなければ、買取業者で査定するだけで高額査定は狙えます。
一括査定サイトが電話の嵐という評判が多いですが、 カーセンサー
2〜3社にすれば依頼後に電話が止まらないということはありません。
車の売却予定がなくても使えるので、試してみてくださいね。