中古車は複数の業者で車査定が正解|相見積もりで査定アップを勝ち取るコツ

中古車は複数の業者で車査定が正解

中古車を査定する時、1社だけの金額で済ませるのはおすすめできません。

その理由は単純で、もっと高く売れるかもしれないからです。

査定する業者によって、得意な車種やジャンルがあります。

僕たちが少しでも高く売りたいと考えるように、業者側は少しでも安く買い取りたいと考えているのです。

査定価格をアップさせるためには、最低3社くらいに査定をしておくと確実。

この記事では、中古車の査定を複数業者でするべき理由と相見積もりの交渉術を中心にまとめています。

元自動車ディーラー営業マンの管理人が、査定士目線での意見も交えながら解説しました。

目次

中古車の査定を複数業者に依頼する方法

中古車の査定を2社以上の業者へ依頼する方法は、2種類あります。

単純に業者のお店へ車を持ち込んで査定する方法と、ネットからまとめて査定を依頼するやり方です。

昔であれば業者に車を持っていき査定するのが普通でしたが、今はスマホからでも査定の申し込みができるようになりました。

僕は面倒くさがりなので、いつもネットから査定を申し込んでいます。

2つのやり方のいいところや悪いところを比較してみました。

車買取業者の店舗へ1つずつ持ち込んで査定する

メリット デメリット
すぐ査定結果がわかる 話が長引く
いつでも行ける 店をまわる必要がある
  3〜4社行くと1日仕事

一番スタンダードなやり方が、ガリバーなどの買取業者へ車を持っていく方法です。

思い立った時にすぐお店へ行けるのは、何よりのメリットですよね。

しかし、営業マンとの話が長引きすぐに帰れないところは最大のデメリット

管理人
時間的に1日3社まわったら、もう体力無くなるレベル。

お店へ行くとあとあと営業電話がかかってきたり、何かとアプローチを受けます。

個人的には時間と手間がかかるので、あまりおすすめはできない方法です。

車一括査定サイトを使って査定を依頼する

メリット デメリット
出張査定をしてくれる 申し込み後に電話が集中
家にいるだけで相見積もり可能 地域によって業者がヒットしない
時間がかからない  

車一括査定サイトは、一度に2社以上の買取業者に査定を依頼できるサービスです。

ガリバーやアップルをはじめ、主要な車買取業者が多数参加しています。

管理人
一括査定サイトから査定を申し込むと、全て出張査定で対応してくれるよ。

無料で複数の買取業者が出張査定をしてくれる便利なサービスです。

査定を申し込んだ直後に、依頼した業者からまとめてかかってくるところだけが残念な点。

依頼時に個別に業者を外せるなら、依頼しすぎて電話で苦しむこともありません。

査定を依頼する業者は多くても3社くらいにしておくと、かかってくる電話の回数も減らせます。

たくさんサイトがあるので、各サイトの比較や選び方はこちらの記事をご覧ください。

関連 【元査定士監修】プロが選ぶ車一括査定サイトのおすすめランキング|比較・注意点あり

複数の車買取業者で査定してもらう時の注意点

複数の車買取業者で査定してもらう時の注意点

複数の買取業者に査定をしてもらう時、気をつけておきたいことがあります。

査定をする側と査定される側どちらも体験して、良かったなと思う方法をまとめました。

一番のポイントは、他の業者に依頼していることを素直に伝えることです。

同時に複数の業者を呼ぶ必要はない

車関連のサイトを見ていてよく書かれているのが、『同時査定した方がいい』というフレーズ。

査定士をしていた僕から言えば、同時査定は失礼であまり意味がないと思っています。

同時に査定を依頼すれば業者が競合しやすいと言われていますが、わざわざ同じ時間に呼ぶ必要はないですよね。

一回で済むと言っても、基本家の中で待っているだけなので時間や手間はかかりません。

査定士によって見る順番や流れはバラバラなので、一緒に査定するのはやりにくいです。

管理人
何より同時査定をしても、査定価格は高くならない。

他の業者にも依頼してますと伝えるだけで、相見積もりしていることは相手にわかります。

相見積もりしていることがわかれば、自然と競争意識は生まれますよね。

査定してくれた業者に『他の業者の値段を聞いてから』と一言添える

査定しにきてくれた業者のほとんどは、他でも依頼しているかを聞いてきます。

一種の探りのようなもので、相見積もりされていると下手な金額は提示できないためです。

相手から聞いてこない場合は、一言伝えておきましょう。

管理人
他の業者さんの値段を聞いてから連絡しますと伝えればOK。

担当者に相見積もりしているということが伝われば、それで十分です。

競合業者がいるというのは、業者側にとっては不利な状態。

他の業者もいるため、後の値段交渉の時にも有利になります。

査定を依頼しすぎると対応が大変なので、3社くらいまでにしておく

複数の業者に査定を依頼すべきと言いましたが、依頼しすぎは避けておきたいところです。

一括査定サイトから申し込みをすると、依頼後に各業者から電話がかかってきます。

電話の内容は車を査定する日時調整が中心で、営業や勧誘は基本ありません。

管理人
すぐ電話かかってくるのは、早く連絡ついた人の成約率が高いから。

最初に連絡を取った人の方が、車を売ってくれる確率が高くなります。

そのため、買取業者は少しでも早く連絡を取ろうとするわけです。

査定を依頼する業者が多いと、この電話連絡が30分くらい止まらないことも…。

電話対応で疲れてしまうので、多くても3社くらいに留めておきましょう。

3社もあれば、査定価格の比較は十分できます。

自動で選ばれる業者を自分でチェックを外せるサイトがあるので、まとめておきますね。

自分で業者の数を変更できるサイト

複数の車買取業者で相見積もりした後の値段交渉術

複数の車買取業者で相見積もりした後の値段交渉術

複数の買取業者で査定をすれば、車買取の相見積もり第一段階はクリアです。

あとは値段を比べて売るだけと書いているサイトが多いですが、コツもあります。

値段交渉はただ比較するだけではありません。

順番とやり方を理解してやれば、さらに高額査定を狙えるのです。

車業界の営業マンとして働いていた経験から、営業マンに効果的な値段交渉術をまとめました。

他社でも査定を依頼していることは伝えた方がいい

車を買う時も同じですが、まずは他の業者にも査定してもらっていることは伝えてください。

伝えるのが苦手な方は、匂わすだけでもOKです。

『◯◯さんところ連絡いつくるかな』とか、雰囲気でわかるレベルで構いません。

営業マンに相見積もりしてるということが伝わっていれば、それで十分です。

バックに他の業者がいるということがわかるだけでも、営業マンは値段にシビアになります。

下手に安い金額を言ってもすぐバレてしまいますよね。

まともな金額を提示するようになるため、これだけで1回目の提示額が高くなりやすいです。

全ての買取業者の査定価格を聞くまでは決めない

先ほど解説した通り、早く連絡がついた人ほど成約率は上がります。

その背景は、営業マンの対応が良かったという意見の多さです。

対応が良かったから、金額も大丈夫と思い契約したという人がたくさんいます。

しかし、1社目で決めてしまうのはもったいないです。

管理人
2社目・3社目の方が高い金額になる可能性もあるからね。

実際やってみて思ったのは、依頼する業者によって金額の幅は意外にあるということ。

普通に5万以上値段が違うこともよくありました。

そこから値段交渉でさらに上げることもできるので、金額差の大きさがわかると思います。

最初の業者で決めてしまうとせっかくのチャンスを捨ててしまうことになるので、依頼した業者の価格は全て聞いてください。

他社の査定価格は教えないようにする

他社で聞いた査定価格は教えないようにしましょう。

正確な金額を教えると、それに合わせるといった形でずるずる長くなってしまいます。

値段交渉時は他業者の値段を参考にしつつ、その金額プラスαで攻めるのが得策です。

管理人
なるほどーくらいの返しでOK。

深く詮索してくる業者は値段を合わせることしかしないので、交渉リストから外しましょう。

しつこく連絡してくる可能性があるため、早めにシャットアウトしておいた方が無難です。

値段交渉に応じてくれる買取業者だけに絞り込む

全ての買取業者が、査定価格の交渉に応じてくれるわけではありません。

業者によっては最初の提示金額だけで、その後連絡がなくなることもよくあります。

値段交渉にも積極的に応じてくれる業者だけと交渉しましょう。

管理人
本当に売って欲しい業者さんは、向こうから値段のこと聞いてくるしね。

3社依頼した2社が残れば、それで十分です。

交渉する業者は少ないほど、手間もかからずスムーズに進められます。

肌感では、WECARSは値段交渉にあまり積極的ではありませんでした。

同時査定についての査定士としての意見

同時査定をしても値段が高くなるわけではない

他のサイトに書いていた内容で気になったのが、『同時査定のススメ』です。

同時査定した方が得と書いていますが、実際そんなことはありません。

同時に査定を依頼しなくても、業者に相見積もりしていることは伝わります。

そもそも、一括査定から申し込んでいる時点で相見積もりしていることは相手側にわかっているんです。

査定士側の意見をご紹介します。

結論から言うと、同時査定はやめておいた方が無難です。

他の査定士に変に気を遣ってしまう

査定士が車を査定する時、人によって見る箇所や順番は違います。

ボンネットまわりから見る人もいれば、ドアから見る人もいたりと様々。

1台の車の査定で何人も人がいたら、結構邪魔になります。

集中して見る必要があるので、査定士から見れば迷惑な話です。

管理人
同時に2人が見たところで、査定結果が高くなるわけではないしね。

査定価格がプラスになるならおすすめしますが、値段が変わることはありません。

査定士の印象を下げるだけで、いい方法とは言えないんです。

車を査定する査定士も人間なので、印象がいい人なら頑張ってあげようと思うもの。

少しでも査定士の印象を上げた方が、結果として査定アップにつながります。

他の業者と話す機会があるため、値段合わせする可能性がある

同じ車に何人も査定士がいれば、会話がないとは考えにくいですよね。

同じ業界で働いているため、世間話をする可能性は否めません。

会話の中で査定している車の情報交換をされると厄介です。

管理人
値段合わせをされたら、一括査定の意味が無くなってしまう…。

だいたいこれくらいですよねとか情報交換されると、競合先にならないですよね。

利用者側からすれば、マイナスにしかなりません。

【最終結論】複数の業者で査定はした方がいいが、同時査定の必要はない

複数の買取業者で査定をすることは、車の査定価格を上げるためには大切です。

しかし、同時査定で複数の査定士を一度に呼ぶメリットはありません。

査定価格を上げるためには、査定依頼後の値段交渉がポイントとなってきます。

複数の買取業者をまわるのは大変なので、一括査定サイトは便利なサービスでおすすめです。

当記事の値段交渉術を参考にしていただければ、何も知らない状態よりは査定アップが期待できます。

査定申し込みは依頼しすぎを防げるを使えば安心です。

備考欄に『電話に出れないため、メールでの連絡を希望します』と書けば、メールで連絡をくれる業者もいます。

利用は無料で車を売らなくても使えるので、試してみてくださいね。

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この記事を書いた人

元ホンダディーラー営業マン。中古自動車査定士・損害保険募集人資格の有資格者です。業界の裏話を交えて書いています。YouTubeでの配信も始めました。ご不明点やご意見はお問い合わせかYouTubeのコメントからお願いします。

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